皇居及び御所を警護する皇宮警察。万が一皇居などが火災になってしまった場合に、この皇宮警察の各署に配備されているのがこの消防車。 正確には「警護車」と呼ばれ、特筆すべきはそのカラーリング。 普通の消防車両が朱色に対し、白を基調としたデザイン。 ポンプの性能は通常と変わらないが、災害時に日本の中枢を護る大事な役割を担っている。
緊急車両ではないが、連結送水管という消防設備を点検するのに欠かせない消防車。 これも立派に放水能力を兼ね揃えた車両。 建物は高層建築物(5階以上)になると、各階に連結送水管という消防設備を設置しなければならない。 これは高層階が燃えた時に、消防隊がその階から直接ホースを展開できるように各階に水の出る設備が義務付けられている。 その設備を点検するのに使われるのが、この車両。 緊急車両としての登録はしていないため、赤色灯やサイレンはないが、連結送水管に高圧の水を送るため、ちゃんと放水能力はある。 東日本大震災の時に各地からボランティアが集結した際に、この車両を保有している防災業者は、この車両を東日本大震災の被災地に送り活躍した。 災害現場の最前線で活動する車ではありませんが、同じく住民の命を守る大切な車両です。
全国の消防本部に必ずと言っていいほど配備されているのがこの「ポンプ車」。 その中でもCD-1型というのは、通常のポンプ車よりもひと回り小さく作られているポンプ車。住宅密集地などの狭い路地には、大型の消防車両が入れないため、このようにあえて小さいポンプ車を作る。 故に地域特性などを考慮して作られるため、各消防本部のこだわりがよく見られるのも、このCD-1型の特徴。 また、その車体の軽さや取り回しの良さから、PA連携などのファーストエイドアタックにもよく使われる。 近年では、少量の水を積載することで、小規模な火災や、火災初期にも対応出来るようになっている。 また、小規模スペースで停車も出来るため、消防団でも多く活用されている。 各消防本部の特性が伺える愛すべき一台。
全地形対応型車両(ATV)として、四輪バギーで通常は走行するが、水上では4つのタイヤは格納され水上スキーとして移動する事が出来る。 消防車両などが入れないビーチには四輪バギー、海にそのまま入り水上オートバイで救出に行くといった二足のワラジを履く車両。 その利便性から、海外では救助機関や、軍隊にも導入されている。 今回の常総市の水害や、東日本大震災のような津波災害で、この水陸両用車やATVはクローズアップされ、広島の土砂災害では、総務省消防庁から配備されたATVが実際に活躍している。 日本では道路交通法によりこのATVは一般公道を走行する事が出来ないため、導入に至らず、まだまだクリアーする壁は高いが、海外ではすでに実績を上げている車両。
横浜市消防局が保有していた初期の水陸両用車両。 当時、この水陸両用車両は他に類を見ない車両でこの車両以外はなかった。その水難救助の可能性と、水陸両用車両のニーズをいち早く取り入れたのが横浜市消防局。 特質すべきは、その独特な車体。船体のようなボディには車体用ハンドルと船体用ハンドルの2つのハンドルがある。 今では見ることの出来ない車両。
ロボットメーカーテムザックと北九州市消防局が開発した大型レスキューロボット。 新潟県で発生した「平成18年豪雪」にも出場した経緯もある。 また、国際緊急消防援助隊との合同訓練も行い、後々のT-52援竜の開発につながった。
T-52援竜の後継機として開発されたのが、この「T-53援竜」。 車体は少し小さくなりより重機に近付いたフォルム。 車体はナンバーも取得でき公道走行も可能である。
全国にも数台しかない珍しい梯子車。通常の梯子車に比べコンパクトに設計しているため、低い橋やトンネルなどの通行を可能にした。 梯子車というと、通常は大きいイメージがあるが、逆に部署位置や走行可能な道路の選択肢が限定されてしまうため、マギルス社が道路事情に合わせて開発した珍しい梯子車。
石油コンビナートの火災や化学工場など高温下の火災により隊員が近付けない時に、遠隔操作により放水をする無人車両。 毎分3000リッターの消火能力があり、特質すべきはそのクローラー機構。 障害物も乗り越え、火点を制圧する。 また、超音波センサーにより障害物を検知し、転角センサーにより車体の傾きを検知し、温度センサーにより車体内電気室の室内温度を検知し、自動停止できる機能を有している。 有事の際に頼もしい大阪市消防局の秘密兵器的な車両。詳細を入力してください