コンビナート火災など、消防隊が近付けない火災で、遠距離から大量放水が出来るのがこの車両。 最近では、新設された「ドラゴンハイパーコマンドユニット」にも配備されている。 放水能力もさることながら、車両を高温から守るための自衛噴霧装置なども積載されている。 数年前の放水砲車は、その過酷な現場に耐えれるように、装甲車のようなディテールをしていた。
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大規模災害時に、ライフラインが破断した地上ではなく、安全な海上で自己完結型の治療行為が出来るのがこの医療船。その代表格にあるのが、アメリカ海軍の保有する「医療船コンフォート」。 阪神淡路大震災にも出場し、多くの命を救っている。 もともとは石油タンカーとして作られたが、アメリカ海軍によって改築され、ベッドは1000床にも及ぶ。 中国、イギリス、ロシア、ペルーなど多くの国にこの医療船は存在し、ブラジルにあっては河川病院船オスワルズがある。 日本にもかつては存在したが、今では海上自衛隊が保有する戦艦の一部に野外手術が出来る機能が備わっているが、医療船では無い。 消防が保有する車両ではないが、大規模災害時には、連携が求められる命を救う船舶である。
近未来的なデザインをしたこの消防車は日本の消防車メーカーモリタが開発した車両。 何と、水も消火薬剤も使わない消防車。 ドイツで開かれる世界最大級の消防防災展「INTERSCHUTZ(インターシュッツ)2015」へ出展した。 水を使わず、災害現場の空気から窒素濃度を高めた気体(NEA)を造りだし、消火をおこなう。 ホースを伸ばして消火。動力さえあれば空気から消火用の気体を作り出せるホースを伸ばして消火。動力さえあれば空気から消火用の気体を作り出せる。 車内に窒素分離膜とコンプレッサーを搭載しており、駆動源さえ確保できれば、連続して NEA を放出することが可能。水の入手が困難な大規模災害時にも活動できる。 また NEA は短時間では人体にほとんど影響がなく、かつ空気中の酸素濃度を火が燃え上がらない12.5%に維持できるため、石油備蓄基地や、水を使って消火すると被害が出る博物館、美術館、重要文化財、データセンターなどで役立つ。 まさに未来の消防車。
消防車の元祖というと、幾つかの説はあるが、人が運ぶのではなく人力以外の動力を使ったのが元祖とするならば、この馬引き蒸気ポンプ。 1870年に東京で初めてドイツのメーソン社から取り入れたのがこの蒸気ポンプで、移動の動力は馬であった。 しかし、日本の道路事情では、この蒸気ポンプは大きすぎるのと、馬は生体であり、コンディションに安定性がないため、腕用ポンプが主流であった。 とは言え、日本で初の消防車として、その後の消防車の歴史を塗り替えた。
垂直に伸びる四角錐鉄塔型梯子を装備した車両。 通常型はしご車が活動出来ない狭隘路での低中層建築物救出に使用されていた。 最上部にはステージとはしご車同様のバスケットがあり、救助者は救助袋や別の梯子を使って下へ降りる。 この最上部は指揮台としても利用が可能であった。この名を持つ消防車両で最も有名な車両が、東京消防庁丸の内消防署有楽町出張所の車両。同車はいすゞ・フォワードをベースとし1974年に導入。完成間もない有楽町出張所に配備され1988年まで運用されていた。 現行の高所救助車の元祖とも言えるべき車両。
ルーマニアのオフロードメーカーが最強の救急車をコンセプトに開発した車両。 その走破性は悪路を物ともせず、道を選ばない。 また、各ユニットを搭載することで、湖、川など場所を選ばずに走行出来る水陸両用タイプ。 今のところ日本では運用している消防本部は無いが、近年の水害や土砂災害などで、このようなタイプの車両は徐々に増えつつある。 寒冷地にも対応しており、スノウプラウを着けて、雪に埋もれた道も開拓するマルチな車両。
国際レスキューシステム研究機構(IRS)が保有しているレスキューロボット。 新潟中越地震にも出動経験があり、座屈した建物内部の瓦礫下のサーチ活動に用いられる。 熱感知器、サーモセンサー、二酸化炭素測定器など各種センサーを備えるとともに、相互マイク・スピーカーも付いているため、発見した要救助者との会話も可能。